「媚薬」よもやま話

嵐が解散する~!(爆)
これを書いている今日は、朝からそのニュースでもちきりです。
平成も終わるんだなあ……としみじみ。(解散は新元号になってからだけど)

きょうは第二部『地下室の媚薬 episode0』の話をば。

『地下室の媚薬』初演は2016年。
この年は、本公演用の会場が取れなくて
(劇場を押さえるのはいつも大変なのですよ…)
「一年空いてしまうくらいだったら、小さい公演でもいいからやろう!」
と、神楽坂公演第二弾を企画したのでした。

再びの「密室」&「24(リアルタイム進行)」です。
(ちょっとだけ時間の飛びはありましたが)

「悪魔の媚薬屋」を営んでいる青年ディーと、
そこに飛び込んできた女コーネリア。
二人が会話を交わすうちに、二国が絡んだある事件が浮かび上がってきて……
というような内容。
アガサ・クリスティーみたいな時代雰囲気にしたいという
気持ちがあったように思います。

あと、男女の心の機微を表現したい!
という気持ちもありました。
(これはあんまり成功しなかったような……爆)

「悪魔の媚薬屋」というキーワードは
とんでも設定の達人・脚本家華波センセイが打ち出したものですが、
今回の舞台で「episode0(前日譚)」を書くにあたって、
「何故ディーは悪魔の媚薬屋になったのか?」
ということを掘り下げて考えていきました。

お話を考える時いつも、わたしは
児童書『風に乗ってきたメアリー・ポピンズ』の中の
「外出日」という章を思い出します。

メアリー・ポピンズのボーイフレンドのバートが
地面に絵を描いています。
その絵の世界に二人で飛び込んだとき、茂みのむこうに、
絵には描かれていなかったメリーゴーランドがありました。
「絵のなかには、なかったように思うけど」というメアリーに、
バートは「おくのほうにあったんだよ」と返します。

表面に表れているのは茂みだけだったけど、
よい絵というのは、その向こうに
メリーゴーランドも描かれてあるものだ。
たとえ表に表れていなくても。

演出をつけるというのは、
茂みのむこうにメリーゴーランドを描いておくがごとく、
台詞の向こうにその登場人物の歴史を描き込んでおくことのように思います。

……あれ?
あんまり「媚薬」の話じゃなくなってきたぞ(爆)

えーと、つまり、
『地下室の媚薬 episode0』で演じられるドラマは、
ある街はずれの媚薬屋の、あるひと晩の物語なのですが、
そのひと晩が来るまでには、
ディーにも、男の客(マリウス)にも、女の客(ダフネ)にも
それぞれにそれぞれの物語があり、
その彼らの物語は、本人が意識しようとしまいと、
ある歴史の一日のなかで繰り広げられている……。

そんな感じの物語です(どんなだ)。

『王様のピッツァ』の物語を創るときは、
イタリアの歴史ではなく、じつは
幕末ニッポンの歴史を思い描いていました。(徳川慶喜あたり)

『地下室の媚薬 episode0』は、
第一次世界大戦の「サラエボの一発」を思い描いてます。
この『episode0』は、華波さんの原案を台本に仕立てていく人(ワタシ)が
入院直前に書き上げたものでして、
「これが遺作になるかも?」と思いながら書いたもので、
なんだか今までの弊劇団にない物語にもなっています。
(あ、でもいつものメリゴ調ですよ!)

新作を創るときは、いつも
「果たしてこれは本当におもしろいのか??」と不安で
おなか痛かったりもするのですが、
先日、第一部の「林檎姫」チームの清花サンが
「心のひだが、ひだひだしました!」という謎名言をくれ、
同じく斎さんは「かっこよかった……全通する……」と
言っていたので、だいじょうぶなのでは!?と思っています。
(団員の反応をけっこう参考にしているのです)

わたし自身も、メリゴ名物「台本、がつんと改稿!」をした直後の稽古で、
ようやくお客様にお見せできる手ごたえを感じました。
(それまではおなか痛かった)

でもまだ油断してはいけない……あとひと月!
みなさま、楽しみにしていてください! 〔羽良筆〕

写真:左より、
メガネマリウス 月夜見
誘惑ダフネ 妃桜
「悪魔の媚薬屋」ディー続投 華波

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